ゲーム音楽大全 Revolution


ゲーム音楽大全のVol.2です。
前作はナムコ特集でしたが、今回はコナミ特集で、付録のCDはコナミのゲームミュージックを収録しています。

いきなり、女神転生の増子氏のインタビュー記事。
「あれ? コナミ特集じゃなかったっけ?」という疑問から入りますが、インタビュー記事は、やっぱり面白いです。
コナミ特集ですが、コナミのゲームの紹介記事にページを割いているだけで、インタビューや対談記事はタイトーやナムコさんの方ばかりです。
個人的には、コナミの矩形波倶楽部だった人へのインタビュー記事や対談記事が読みたいと思いましたが、権利関係なんでしょうか?
コナミのアーケードやMSXのSCC音源、PSGを駆使したゲームミュージックの数々もっと掘り下げて紹介して欲しかった感はあります。

コナミ特集の後には、YMCKの除村氏がチップチューンに関する記事を寄稿しています。
ハードやソフトなど項目別に説明してくれています。
インタビュー記事ではなく、用語説明的な記事の寄稿なところが逆に贅沢です。

インタビュー、対談記事は女神転生で有名な増子氏、Iremの石田氏、タイトーのZUNTATA、ナムコの中潟氏、川田氏、セガの並木氏です。
あまり意味のないレビュー記事よりは、インタビュー記事のほうにページを割いてほしかった。

前作に引き続き1990年以降のファミコンソフト(ディスクシステム含)の全音楽レビューは、良くやった感満載。
一応、全てのゲームのパッケージ写真も載せて、1ゲームあたり30~60文字程度のコメントを執筆。
時間がかかる記事の割にはギャラは期待できませんが(失礼)、多分、時給計算など度外視の熱いハートで引き受けてくれたような気がします。

ゲームミュージックをテーマにした書籍としてはCD付きで、記事の内容も良かったと思いますが次につながらなかったんですね。
コナミ特集ですが、ZUNTATAのメンバーや増子氏、YMCKの除村氏の記事を見ると、今回で最後というやりきった感が伝わります。
CDの内容はボリュームに欠けますが、YMCKのRemixが3曲収録されているので、ゲームミュージックとYMCKファンには嬉しい内容だったと思います。

今後、このような各メーカーやコンポーザー、ハードなどにテーマを置いて、週刊ゲームミュージックなんてのを出して欲しいですね。
もちろんCD付きで!!!