PC-Engine CD-ROM2 「GATE OF THUNDER」


PCエンジンminiが発売されているPCエンジン界隈ですが、今回紹介するのはPC-Engine CD-ROM2 用ソフト「GATE OF THUNDER」です。
開発には魔神英雄伝ワタルやサクラ大戦でおなじみのレッドカンパニーが携わっています。
残念ながらPCエンジンminiには収録されていないタイトルです。

GATE OF THUNDER (ゲートオブサンダー)直訳すれば、「雷門」。
観光客で賑わう浅草の雷門のことです。
当時レッドカンパニーの会社があった浅草の象徴ともいえる浅草寺の「雷門」をタイトルにしたようです。

レッドカンパニーといえば「サクラ大戦」が有名ですが、こちらも浅草が登場します。
レッドカンパニーの長、広井王子氏にとって浅草は特別な場所なんでしょうね。

GATE OF THUNDERは、横スクロールのシューティングで、テクノソフトのサンダーフォースII、IIIを開発していたメンバーが関わっているそうです。
ラスターでうまくスクロールを切り分けて奥行きを出したスクロールやアイテム取得時の音声合成、イカしたサウンド、とにかくクオリティが高く安心して遊べます。

個人的なお気に入りポイントはBGMです。
イギリスの音楽プロデューサー「ニック・ウッド」氏がサウンドを担当しています。
ニック・ウッド氏を調べてみると、中森明菜さんや小室哲哉さんに楽曲を提供したり、アニメのサウンドを多く担当しているようです。
親日家の方なんでしょうか? 良い曲をありがとうございます!

ニック・ウッド氏が手掛けたGATE OF THUNDERですが、タイトル画面からロック好きの少年の心を鷲掴みです。
ディストーションギターのリフが心地よいハードロックから、ELP風なプログレっぽいオルガンの響き、メタルの荒く激しいビート、泣きのバラードギターなど、とにかくBGMのクオリティの高さは別格です。

音楽トラックだけのためにお金を払ってもOKなクオリティです。
ゲームクリア後は、1、2トラック以外を聴きまくっていました。
この音楽でシューティングが遊べるんですから! 当時のCD-ROM2ユーザーは勝ち組ですよ。